国民年金保険料の未払い分を事後納付できる期間を現行の過去2年間から10年間に延長する「年金確保支援法」が4日、衆院本会議で民主、自民、公明各党などの賛成多数で可決、成立した。
延長は3年の時限措置で、来年10月1日までの間に施行する。国民年金の受給資格を得るには原則25年以上保険料を納付する必要がある。事後納付期間を延長することで、無年金者や低年金者を減らす狙いだ。
厚生労働省は今回の措置を利用すれば、最大1600万人が年金額を増やせるほか、将来無年金にならずに済む人は最大40万人と推計している。（共同）東京新聞2011年8月4日 14時20分
私にいわせるとはなはだ中途半端だと思う。まず3年の時限措置が短すぎる。なにしろ年金の資格要因は25年以上の保険料の納付である。たかだか3年では納めたいと発想した人でも、とっても無理だと思う人がこぼれ落ちる。なにしろ正直に何十年も前から納めてきた人たちだって受け取り開始はどんどん後ずさりしていっているくらいでありながら、本来的な積み立て方式だったものを霞ヶ関が自民党とタッグを組んで、ばかばか、まるで自分の金の様に土建屋を太らせて環流させるために箱物に突っ込んであっという間に目減りさせられてしまったのだ。
これだったら積み立てじゃなくて、あとからの一括納付の方がなんぼか安全だった、という結論である。これだって、一体誰が悪いのか、マスコミは徹底追求したのか。誰かが責任取ったか？たまたま時の社保庁長官が更迭されただけだろう。あとは全く手つかずじゃないか。厚生省の歴代次官連中から取り返したとでもいうのか。本当に日本国民は人が良いから、霞ヶ関が詐欺を公然と働いたというのに誰も暴動を起こさない。結局やられ放題で何も起きない。
結論は、このシステムは「えぇ、いつでも良いですから一括で納める気になった人はその時になったら納めてね」じゃないか。さもなきゃ国民年金未納にペナルティーを科すしかない。
選挙にも行かないし。暴動だけじゃなくて、何もやらないってことか。
