ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

開いた口がふさがらない

 上野に上野学園という学校がある。女学校として創設されてからもう既に百年以上経っている。中学から大学まであってそれまでは古い建物だったんだけれど、何年か前に今流行の、「地震が来たらどうするんだろう」というような総ガラス張りの、それはそれは近代的な建物を建てた。まるでオフィスビルのようだ。どうして日本の学校というのはこうしたアカデミズムというよりもコマーシャリズムを表すような建物を建てたくなるんだろう。駿河台の学校だって、飯田橋の学校だって、私の母校だってみんなそんな建物を建てる。後から考えると、如何にもあの頃だねとすぐに判別できるようになんだろうか。建築サイドの問題なのか、クライアントとしての学校側の問題なのか。
 で、その上野学園という学校は石橋一族が経営しているということなんだろう。この種の学校で一族経営というのは全国至る所に見られる。元はといったら洋裁学校だった、料理学校だった、女学校だったというのが実に多い。
 この学校にはその石橋一族の名前が入ったホールが以前からあり、今回またその石橋メモリアルホールも改築が完成したんだそうだ。
 そのプレ開館イベント・講演会-音響実験-演奏会が明日の午後2時に開かれる。その申し込みはEメールまたは往復ハガキでと書かれていたので、早速メールで申し込んでおいた。すると本番5日前に「当選しました」とメールで連絡が来た。メール一本でちゃんと確認できるのかなぁ、本人のアイデンティフィケーションはどうするんだろうと云っているうちに、前日の今日になって、それも夜7時過ぎになってメールが入ってきた。
 「当選は間違いであなたは落選です」というのである。驚く、というよりはそのバカにしている対応に開いた口が塞がらない。そのあとに続いているのは「後日開かれる学校のオーケストラの演奏会(入場料3000円)にご招待します」というものだ。
 私は自分がひねくれているから、この“3000円”にカチンと来てしまった。どうせタダだったんだから良いだろ!とでもいっているように聞こえた。その代わりに3000円もする演奏会に招待するんだからといっているように。
 ムッと来てはなはだ遺憾だという返信を発信した。しかし、考えてみたらあっちはこっちのプライベイト情報を総べて握っている。いやぁ〜な気分だ。

【追記】
 私の「遺憾」とするメールに対して「こちらの大きな誤りに深くお詫び申し上げる次第です。何卒今後とも宜しくご指導、ご鞭撻の程お願い申し上げます。」という返事が送られてきた。
 そもそもどんなことが原因でこんな事態に陥ってしまったのかが全く分からず、「じゃ、この日に来られませんか、どうもすみません」を何回も繰り返されても素直に納得ができない。
 この間違いというものが一人や二人であったなら、当日のキャンセルやら、no-showの客がいるだろうから普通だったらそのまま受け入れてしまう。それがそうじゃないんだから余程多くの客に対して「当選」メールを出してしまったのだということなんだろう。人的ミスなのか、あるいはフロント・ラインのフェアネスを平気でぶち壊してしまう力が動いたかのいずれかではなかろうか。
【追追記】当日の様子はこちらの方のブログが参考になろうかと。それを読むと「なにせこの新ホール、ミッションステートメントに謳っております、「地域と学校を繋ぐホール!」って」ということなのだそうだ。アハハ!私とはぶち切れたかなぁ。