ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

拾いもの

 mixiのとあるコミュニティで「拾いもの」の話題になった。もう40数年前のことを書いた。 
 まだ浪人の時のことだから私は多分18歳だったんだろう。予備校に通っていた。東京駅から中央線快速でお茶の水に行く時だ。雨上がりで、ラッシュ時間を過ぎていて(尤も下りだから)空いていて、ふと向かい側の扉の脇を見たら泥まみれにはなっているけれど、確かに小さく折ったお札だ。浪人中で落ち込んでいる上に、予備校の授業にも遅れている。そんな落ち込んだ気持ちが一気に晴れる。次のお茶の水では扉はそっちが開く。すくっと立って扉の脇のパイプにつかまって立つ振りをしてその札と覚しきものを右足で踏む。降りる瞬間に、それを掴んでポケットにねじ込んで総武線に乗る。
 次の駅で降りてからポケットから取り出してみると、なんと千円札である。なにしろ当時三畳間の下宿だったら月に三千円を出せばいけたくらいだから、浪人生にとっては大枚である。私はそれを・・・なにしたのだった。
 ということを書いたら誰もmixiでレスしてくれない。このエントリーでも誰も反応してくれなかったら、やっぱりこれもあっちも削除しないとまずいかなぁ。