ほぼ足りてまだ欲 その先

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結婚パーティーの司会

 多分これまでの40年間ほどで結婚披露宴の司会というものを30回ほどやらして貰った。もちろん最近は殆どない。大体は自分が働いていた会社の仲間の結婚式だったから70-90年代である。最初は同期で会社に入った友達の披露宴で、どんなことをして良いのかも分からなかったから新郎新婦入場の音楽から途中で流すBGMもカセットテープに録音して、自分の手元でそれを掛けてはマイクで拾って場内に流していたというくらい、どうして良いのか分からなかったのである。
 どうしてそんなことを請け負ったのか、良く覚えていないけれど、それまで学生時代の仲間の結婚パーティーが数回あって、その上自分のパーティーもあって、こうしたい、あぁしたいという考えがあったからかもしれない。
 それから、年に何度も請け負うことになった。あっという間に20回くらいやったらそれからは仲間も落ち着いてしまって、声が掛からなかった。そこからはぽつぽつと仕事に関係のない友達の披露宴なんかがあって、気がついたら30回ほどになんなんとしている。
 その中で縁なくして別れてしまった二人は、もう連絡のなくなってしまった人たちばかりなので、よく知らないけれど、私が知る限りでは多分3〜4組ほどではないかという気がする。
 そんなことになってしまっても、一度はそうした縁があったんだから、ご連絡を下さればよいのだけれど、どうしても疎遠になる。そのうちの一人が近々再婚するらしい。らしい、というのは本人からも、ご両親からも何の連絡もないからだ。そういえば彼等が別れる時も全くなんの話もなかったんだった。実は披露宴やそうしたパーティーの司会をやる時に、私は単なる商売で受けるのではないので、ご両人のお話をしっかりと伺ってから取りかかる。進行表も作るし、お二人が会場と打ち合わせる時にまで押しかけていって段取りを納得しようとする。ひょっとするとご本人やご両親にとっては私が縁起が悪かったんだ、という意識があるのかもしれない。そうだとしたら、まったく申しわけのないことだ。