ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

郊外の駅

 なにしろ東京の城東地区に暮らし始めて早34年が経ったわけで、その間に周囲の状況はとんでもなく変わっていっている。ず〜っと東京暮らしだったのに、今やちょっと離れた、それこそ2-3kmくらいしか離れていない駅周辺の繁華街に行ったらもうどこがどうなのか分からないのだ。
 昨日今日地方からやってきた人たちの方がなんぼかそのひとつひとつの街について詳しいという状況になっている。なに云ってんだよ、俺はもうここら辺を歩き出してから何十年も経つんだぞと云ったって、現に知らないんだからなんにもいえない。
 挙げ句の果てに最も近いJRの駅ってのが都内でも飛び抜けて昔のままになっているという駅だから、そろそろリハビリが必要かと云うくらいである。
 先日福島から帰ってくる道すがら宇都宮から乗った鈍行が湘南新宿ラインというやつで赤羽から先は、私がこれまで乗ったことのない経路をたどって池袋から新宿、渋谷をぐるっとして東海道線を走っていってしまうってんだから驚きだ。
 じゃ、しょうがないってんで、赤羽でこの電車を降りて、京浜東北線に乗り換える。で、この赤羽という駅で降りて、驚いたのなんの。大宮と区別がつかないくらいに大きなターミナル駅になっていて、プラットフォームがズラズラと並んでいるんである。これで日本語が通じるから迷うことなく歩いて行けるけれど、あたかも外国にきたかのようだ。ところが「本線」とは名ばかりの東北本線の先の方に行くと電車は一時間に二本しかやってこないのだから、地方が如何に衰退して行っているかを如実に示している。この社会はどんどんこうした傾向に拍車が掛かっていくのだろう。もう暮らしていくのにエネルギーがいるばかりだ。