ほぼ足りてまだ欲 その先

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問責決議

 国会の予算委員会はあれもこれも問題発言だと大騒ぎだ。
 今一番問責決議の矢面に立っているのは柳田法務大臣で、かれは地元の集まりで、あたかも落語家が枕でするように冗談を言ったらしい。「少々ちゃかしたかもしれませんけど、現実的には答えられないことを聞かれると、こういうフレーズでお答えするしかないんですと」言い訳しているけれど、その中身は「個別の案件については答えを差し控える」、「法と証拠に基づいて適切にやっている」の2つの言葉で国会は切り抜けられると紹介した発言だといわれている。
 テレビでもこの発言が流されていた。
 こっちは北沢防衛大臣で、11月、航空自衛隊の式典で、民間の来賓が「民主党政権は早くつぶれてほしい」と政権批判したことを受け、自衛隊の行事に政治的発言をする人を呼ばないよう、防衛政務3役の指示で、事務次官通達を出していた、という一件が問題になっている。
 次は今や与野党問わずに顰蹙の的になっている仙谷由人官房長官で昨日は「自衛隊暴力装置」といったらやいのやいのと大騒ぎだ。
 どうやら柳田君は辞めちゃう、いや辞めざるを得ないだろうと新聞は書いているし、某紙に至っては今朝の新聞で既に「辞任不可避」と最後通牒を突きつけてしまったのだ。
 しかし、柳田君の発言は多分その前に何かしらの前振りがあって、その発言につながっているはずだ。それに、「個別の案件についてはコメントできない」というのは自民党の発明した言い逃れ手段じゃなかったのか。私は自民党のすべての閣僚が同じことをいう度にイライラしていた記憶があるけれど、それと同じいい方を民主党も多用するので、がっかりした記憶がある。政権与党が変わろうと、変わるまいと霞ヶ関に振り回されている以上、同じなんだということを証明しているひとつの表れと云っても良いだろう。「法と証拠に基づいて云々」というやつも自民党は大好きだった。こんな言葉で何回も何回も問題となるものを目くらましにしてきた。だから、君らに言われる筋合いのあるものではない。柳田君は、こうした言葉だけで終わらざるを得ない状況というのがなんなのかをつまびらかにしたら、彼等と大きな差を創り出すことができるというものだ。
 北沢が実行した通達は当たり前だと思う。そんな発言をする、つまり自衛官に対してクーデターを助長するような輩をいくら民間だからといって招聘するなというのは誰でも考えることだろう。自民党自衛隊の式典にそういう発言をするようなゲストを招いたことがあるとでもいうの?
 仙谷の「暴力装置」発言追求に至っては噴飯ものである。石波茂が自民党の中で解説してやればいいだろう。丸川珠代には片山さつきが解説してやってくれ。片山が以前に同じような質問をして、そのあとで「私はあんな質問したくなかった」と白状したけれど、お人形さんの丸川にそんなことを考える能力があるとは思えない。