中国漁船と海上保安庁の艦船との衝突事故のvideo tapeをYouTubeに勝手に公開して海上保安庁から処分されて退職したsengoku38こと一色某が外国人特派員協会で堂々の記者会見を行い、それがUStreamでネット中継されていた。そんなところに石原慎太郎がしゃしゃり出てきて彼を絶賛したのだそうで、呆れかえる大バカ不良小説家を知事なんかに戴いている都民の一人として恥ずかしい。
sengoku38が喋っている態度、そのむしろ誇らしげな様子がどうも誰かに似ていて、世の中の反応を上から目線でシニカルに、ことばの端々に世の中を嘲笑するようなことば選びをする。一体誰に似ているのかと思っていたのだけれど、それは航空幕僚長を稚拙な作文で棒に振った田母神俊雄だった。まるで公明党の代議士が同じ匂いがするのと同じように、松下政経塾出身の代議士に似た雰囲気がするのと同じように、それが何かはわからないけれどなにか同じ匂いがする。
これは戦後65年の中でも非常に特徴的な現象だといっても良さそうな気がする。これまでの右翼の行動では余り見聞きしなかった出来事ではないだろうか。それは公務員という職業に就いている人間が現役のままで起こした行動だという点と、堂々と悪びれるふうもなく「国を守る」ということばを振りかざして偏狭なナショナリズムを公言し続けるという点にあるだろう。肝心なのは「偏狭な」ナショナリズムだということである。グローバルなナショナリズムではないことを注目して置かなくてはならない。
この記者会見はあたかも某「お花チャンネル」と化していた。