ほぼ足りてまだ欲 その先

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慎太郎の意識

東京都の石原慎太郎知事は29日の記者会見で、東日本大震災に関連し、「桜が咲いたからといって、一杯飲んで歓談するような状況じゃない」と述べ、被災者に配慮して今春の花見は自粛すべきだとの考えを示した。
 石原知事は「今ごろ、花見じゃない。同胞の痛みを分かち合うことで初めて連帯感が出来てくる」と指摘。さらに「(太平洋)戦争の時はみんな自分を抑え、こらえた。戦には敗れたが、あの時の日本人の連帯感は美しい」とも語った。(時事通信2011/03/29-19:12)

 どこで誰がどんな宴会をしようとそれを都知事にいちいち指図されるものではない筈だ。「天罰だ」といっていたのはどこの誰だったっけ。痛みを分かち合うのもひとりひとりが自らの気持ちとして思いを致すのでなければ、なんの意味もない。戦争の時の連帯感だって、「負けるだろう」という危機感がひとりひとりを駆り立てたのだし、もうひとついえば、その後ろには「国家総動員法」という強制政策があり、特高という存在があり、隣組という相互監視システムが存在していたからこそ成り立っていたことを元不良小説作家が知らなかったわけがない。尤も彼とて国民学校の洟垂れ小僧程度であったのだろうから、わかっちゃいないんだろうけれど。いい加減なことをいうんじゃない。