ほぼ足りてまだ欲 その先

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日本の土木技術

 東京都に住んでいる人の多くは元不良小説作家が築地の魚市場を豊洲に持っていこうとしていることはよくご存知だと思う。
 (あ、私が良くここで石原慎太郎のことを「元不良小説作家」と表している理由は「石原慎太郎」という名前を書くことによって私の指先からあの差別主義者が傲慢な顔つきで現れてくるような気がして気持ちが悪いということに起因する。そしてこの「元不良小説作家」ということばは「元小説作家」(つまり今は小説作家でもなんでもねぇじゃねぇかという意味)だったり、「元不良」だったという意味だったり、「お前が書いていたのは不良を題材にした小説じゃねぇか」という意味でもある。あぁ、長い注釈だ。)
 彼はことあるごとに「良いですか、今の日本の土木技術を舐めちゃいけない。この優秀な日本の土木技術をもってすれば、確実にあの土壌をなんの問題もない土地にすることができるんです!」と力説してきた。ということはあの福島第一原子力発電所にいかなる津波が襲ってくる可能性があり、だとしたら現状のままでは全然駄目で、そのためにはこんな土木的な改造が必要だと具申することが日本の土木技術はこれを解決できたはずである。
 なにしろ日本土木学会原子力土木委員会津波評価部会という組織が厳然と存在していて、日本の土木技術界の精鋭(の筈でありましょう)が約40名ほども集まっていたのだ。ただし、非常に残念なことに、そのメンバーのうちの半分ほどは電力各社、及びその研究機関ということになっている各所、また電力各社のファミリー企業等で占められていて、ほぼ、客観的に見ると電力会社にとって利益になる様に議論していたに過ぎないのではないかと疑うことが十分な体制である。(実は経費的に有利になるというだけの話で、本来的には自社のみならず全地球に影響を及ぼすということだったのだけれど、目先のことしか考えられないという愚かな思考の集まりに過ぎなかった。)
 これが「優秀な」技術者の集まりなんだとすると、当然、元不良小説作家が意図している通りにあらゆるデーターと理論を恣意的に用いて行く集団を彼が想定していると読むべきである。
 私は今回の浦安地区の液状化の現状と、福島第一原子力発電所のこの惨事を見て、豊洲に中央卸売市場を移転するのは中止するべきだと確信する。従って、元不良小説作家をもう金輪際都知事にしてはならないと思っている。彼が78歳にして都知事に四選されるのだとしたら、東京都民は救いがたい市民だということができる。