イシハラシンタローという元不良小説を書いていた作家、あるいは小説を書いていた元不良がいる。この人は一橋大学という入試技術を必要とする大学を出て日本の文壇に力を持っていたのだそうだ。とすると、この国のそうしたキャリアーを持っている人間が必ずしも「教養」というものを身につけているのかといったらそうではない、ということを証明する為のサンプルなのかも知れない。
本日の朝日新聞に彼のインタビューが出ているそうで（永年読んできたが、昨年、真実を追究しようとしない姿勢に我慢ができずに購読を止めた）、そこで彼は「日本は強力な軍事国家、技術国家になるべきだ。国家の発言力をバックアップするのは軍事力であり経済力だ。経済を蘇生させるには防衛産業は一番いい。核武装を議論することもこれからの選択肢だ」と言い放った。
もうダメだ。おかしい。北の若造と全く変わらない。それをこんな具合に取り上げて「独占インタビュー」だなんぞといっている朝日ももはや天下の公器という言葉からはかけ離れている。
