ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

役割

 今回の災害で、当事者の東京電力が大バカばかりで国民の立場は全く考えずに、企業の立場のみを考えて、会社に命を捧げる輩ばかりの発言にいちいち腹を立てて、イライラした挙げ句の果てに霞ヶ関保安院長も、安全委員長もなぁ〜んも責任を取る気がないのを目の当たりにしているところに、全くひとごとのように愚にもつかない演説をしている菅直人は、現地の避難所を訪ねるに際して、周りを整理しろと云われたりして避難者の皆さんの大顰蹙を買っている。あいつが動くと「お前なんか来てどうなるって云うンだっ!」と罵声が飛ぶ。
 そんなときに、皇室の方々がお出ましになると、避難所の皆さんは涙を流して感動している。多分あの時だって、周りの整理整頓をしなさいとか、誰を入り口のすぐのところに座って貰うかの検討とか、そこにいる人たちのバックグラウンドを調べたりしているんじゃないだろうか。数十年前に今の天皇皇后両陛下が地元に来られた時に、沿道の住民は調査され、あっちもこっちも宮内庁のご意見があって手を入れたことを憶えているものだからすぐにそんなことを思うわけだけれど。
 「無条件で国民が迎える存在」というものがあることの幸せというものはあるのかもしれないけれど、とても不思議な存在でもある。
追記:
 今回は自衛隊はかなり活躍している。米軍海兵隊がそれほどの活動の場面が与えられていない中にあって、自衛隊はかなりきつい環境にいるらしい。米軍や、欧州各国から派遣された助けてくれるという手をどんどん任務を与えて働いて貰おうというスタンスにあるように、どこから見ても認識できないのはどうしてなんだろうか。現場に行くとそうでもないのだろうか。報道が充分でないからそう見えるのだろうか。ということは日本の報道がここでもまた偏っていると云うことなんだろうか。
 ひとつだけ気がかりでならないのは、今回の現場で自衛隊の活動に対して諸手を挙げての大感謝大会になっていることが、これから先の軍隊大容認大日本翼賛会につながらないだろうかという点である。もちろん個々の隊員の苦労には報いてあげるべきで、私はむしろ、この実績をまさに大評価をして、自衛隊を正式に「災害救援隊」とすることを提案していきたい。