ほぼ足りてまだ欲 その先

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迷彩服

 先日自衛隊が災害時訓練といって迷彩服を着て軍装のまま行軍訓練をした。これは正に行軍訓練だ。これを批判した人に対して「そういう奴は災害時に自衛隊に助けて貰うときは断るんだろうな」と全く的外れなことをいっている輩が散見される。
 「いつもご苦労様です、そんな方たちを敵視する奴らはいざという時は自分でどうにかしろ!」と。方向がずれている。
 この国は軍隊は持っていない。何しろ憲法にそう書いてあって、この憲法は国も国民も一生懸命守らなくてはならないとも書いてある。だから、軍隊はない。国際的にも驚異を持ってその潔さについては絶賛されていて、さすがに武士道の国であって、その姿勢には感服した感想を持つ人が少なくない。
 今は自衛隊といっているけれど、彼らは国民が自らを災害から守るためにそんなことをやってくれる人はいませんか、日頃からお給料を出しますよといって作っている組織で正式名称を「災害救援隊」というのだ。だから、炊き出し設備や、野営風呂設備、救援ボートなんてものまで装備しているのである。
 だから、彼らに迷彩服は必要としない。なぜなら見分けがつかなくてはならないからである。だから、迷彩服で市街地を行軍する必要はない。「ワークマン」で売っている作業服で良いのである。
 問題は全く単純で、次期戦闘機なんてものもいらないし、防衛兵器なんてものもいらない。そうして武装しないという高邁な理想を掲げている国の領土を侵攻しようとする国家は、必ずや国際社会で大いなる批判を浴びて当たり前である。それが国家防衛という思想である。