ほぼ足りてまだ欲 その先

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どこまで人が良いのやら

 地震津波の被害を受けた方々の復興費用をわれわれ国民が広く負担して、できるだけ早く一時避難所でなくてプライバシーを守れる暮らし方ができるようにして戴きたいものだと心の底から願っている。
 しかし、東京電力がそれまでに何度も行われた警告を完全に無視してきたために起きた原子力発電所メルトダウンによる被害の賠償に対して、全国の国民が認識できない形でこれを負担するという方法にはとても賛同できない。
 なぜなら彼等はこれまで不必要な広告費や企業献金等の形で無駄に金を遣ってきたにもかかわらず、必要なことをしてこなかったが故にこの不始末をしでかしたのだからである。これはどう考えても理屈に合わない。今現在報道されているように消費税やら復興税やらで広く国民から金を集めて東京電力を助けるという方式をこの国の国民は黙って見ているのだろうか。
 現政権はまだ政権担当してから2年も経たないものの、全力を挙げて原子力発電プラントの輸出を促進してきた。どう考えても日本国内では頭打ちが眼に見えていた原発建設三社を支援するために政官財の三本の矢がかっちりとスクラムを組んで(これがよいことの例えに使われるとは限らないのだ)取り組んできていたことが明白だ。
 日頃から霞ヶ関にヨイショをしておくことの大きなメリットはこんな時に表れてくるというとても良くわかる事例だと考えて良いだろう。これがまかり通るのであれば、これから先この国の政官財の三者四脚は崩れることなく永遠に続くということになるだろう、放射線被曝しながらではあるけれど。
 なぁ〜に、その辺の小学生には「大丈夫だけれど、外で遊ぶのは一時間だけにしておけ」といっておけばそれほど酷いことにはならないだろう程度の認識でしかないのを唯々諾々と受け止めるのか。
 日本国民というのは本当にどこまで人が良いのだろうか。今回もこのままになってズブズブとその強固な正三角形にやられてしまうのだろうか。挙げ句に外国から、この放射線汚染物質の散逸について激しく責め立てられてようやく気がつくことになるのか。また外圧がないと変われないのか。そしてその時になってその外圧に「ありがとう」とでもいってしまうのかと思うと腹が立つ。
 東京電力の現経営陣を退陣させてはならない。やりたい放題で逃げ得を許してはならない。子飼いのマスコミに対して上から目線で物を言っていれば終われる記者会見で許してはならないと心底思う。