ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

雨が絶え間なく降っています

 荒木和作の歌の歌詞じゃないけれど、昨日からずっと降っている。多分午後にはあがるだろうといわれているけれど、温度は低い。なんだか通りを走る車の数が少ないような気がする。
 朝一番の予約で病院にいったら、およそ20年前に働いていた職場の先輩をお見かけした。もうかれこれ80歳に近いお歳になられているのではないかと思うけれど、一体どこがお悪いのだろうか。この地域からあの職場に通っていたのは私とあの人の二人だけだった。とても人当たりのよい方で、なんだかうちの親父の代にあそこの職場におられた人たちの雰囲気をまだ残しておられる方だったから、なんだか懐かしいものを感じたものだった。現役バリバリの頃は、いつも綺麗に刈り上げた白髪交じりの頭がご近所の床屋さんと上手くいっている証しのようだった。律儀な様子がいつも手にしておいでの鞄からも窺えるようだった。私が仕事を辞めて、ある分野での実習に出掛けていたあの暑い2001年の夏に、偶々バスの中でお逢いしてからだからもうあれから10年経っている。
 現役時代にはとても考えられないのだけれど、ボストン・レッドソックスの濃紺の野球帽を被っておられたのがとても意外だった。大分弱っておいでのようだったけれど、それでも初診事務の方と、盛んに言葉を交わしておいでだったから敢えてお声をかけずに辞した。多分、あの方とこれ以降お逢いするのはほぼないかも知れない。でも、ここでお元気なところを見ることができたのが、幸運だったのかも知れない。
 雨は降り続き、なんの問題もないと診断された結果を手にして足取りも軽く駅まで歩いてきて、デパ地下を覗こうとしたら、早すぎてまだ開店していなかった。