「最後の絆 沖縄 引き裂かれた兄弟」というドラマが放送されたんだそうで、ところどころでこのドラマを見て、同じ日本人でありながら敵味方に分かれて対峙した兄弟がいたことに驚く言葉が語られていた。
なにしろ米軍が組織したMISには6000人の日系人がいたと云われているから、同じようなケースはいくらもあった様で、何年も前にNHKが放送したドキュメンタリーで取り上げられたフクハラ兄弟もまさにその通りだった（こちら。
山崎豊子の「二つの祖国」のモデルとなった伊丹明も同じケースである。実は私は島村喬『実録・山河燃ゆ 日系通訳官・伊丹明の生涯』（ゆまにて出版、1983年12月）の伊丹明が「二つの祖国」のモデルだとは知らなかったのだけれどね。若い人たちに対してはこうした史実は繰り返し伝えられる必要があるということだ。
それにしても、あの当時のことをドラマにするとどうしてもシナリオが現代風のままなので、とてもちぐはぐで見ていてこそばゆい。
