ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

弱いものに強い、君たちはジャーナリストじゃない

 今回の鉢呂辞任劇を鑑みるに、「原子力村」はどんなことがあっても、既得権益を離す気はないと宣言し、彼等の走狗たるマスコミは原発をゼロにしたいと発言する所轄大臣を直ちに追放せんがためになんでもするということを見せつけたということである。

 福島原発から放出された放射能はまさに「死の街」を創り出しているのは事実であるし、これから先、これが拡散しない保証はどこにもない。
放射能をくっつける云々についてはご覧になればおわかりいただけるように鉢呂が新聞記者にいった言葉は各紙によってすべてまちまちである。ということは誰ひとりとして、鉢呂の発言を本当に聴いてはいないということを表している。それほどなんら根拠が明確でない発言を取り上げているのだということに他ならない。

 こんなことでこの国の大臣という職は放り出さなくては成らないものなのか。では、あれだけの人種差別、性差別発言を次から次に繰り出して居直っている都知事はなにゆえ許されているのか。

 鉢呂の辞職会見ではマスコミ各社の記者連中はぽんぽんと溺れる者に石をぶつけんばかりの質問を繰り出す。あたかも検察官の如くである。この連中が、東電の記者会見では全くろくな質問を出すことがなかったのを思い出すと、彼等にはジャーナリストという故障を名乗らせるべきではないと強く思う。

 君たちは一度毎週金曜日の東京都知事の会見に出て、同じように元不良小説家に対して追求質問をしてみろよ!強いものには弱く、弱いものには執拗なまでに石つぶてとシャッターを切り続ける卑怯者ども。

 8日夜の鉢呂経産相と報道陣の主なやりとりは次の通り。
Q(福島第1原発の)視察どうでした?
Aやっぱり、ひどいと感じた。(記者に突然、服をなすりつけてきて)放射能をつけたぞ。いろいろ回ったけど、除染をしないと始まらないな。除染をしっかりしないといけないと思った。
Q予算措置は?A あす、予備費の2200億の関連で閣議決定する。それでも足りないよね。じゃ、おやすみ。(毎日新聞 2011年9月10日 東京朝刊)

 自然な成り行きに読めない。