ほぼ足りてまだ欲 その先

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橋下熱

 危ない。橋下熱は今危ない。何が危ないかというと、誰も彼もが橋下を無条件で持ち上げているのが危ない。反対する奴がいないのは危ない。
 小学生で勉強についていかれない子どもは留年させて、そういう子どもを集めた特別な学校を作るのはどうだといっている。なんでそんなことをいうのか。学校の授業がどこかからわからなくなっちゃって、ついていけない子どもだって、ちょっとのきっかけを取り返して上げたら直ぐに持ち直す可能性がいくらでもある。それを「烙印」を押してしまったら、その子どもの多くはそのままその「烙印」を背負って長い人生を歩いて行くことになる。
 そうではなくて、簡単なことがわからなくなっちゃってうろうろすることになってしまう子どもにそれを根気よく解決するための人手をかけるということの方が建設的じゃないのか。
 役所のパソコンを使って役所のメールアドレスから個人的連絡をするのはいけない、ということになっている。企業でも会社のメールアドレスから個人的なことに使ってはならないということになっている。でも今の人たちは携帯電話を持っている。そこから連絡すればよいのではないのか。つい面倒だから所属機関のメールを使うのか。(実は自分が企業で働いていた時にはその組織ではまだ完備していなかった。むしろ自分で事務所に自費で繋げて仕事に使っていたから、逆だ。)そのチェックを強行した。事前に「やるぞ」といったらみんなが消去して逃げるからと。
 役所の職員がこれまでにどんな政治活動、支持候補を巡る活動等についてアンケートをとり、回答しないと処分すると強行してきた。
 こうした行動はまず今度の市長はこれまでのしがらみを考え、まず共存するところから始めるというのでは改革ができなかったのだから、それと全く逆の方法で始めるという点でユニークということであるだろう。しかしこれだって阿久根市の竹原元市長がやった時には誰も彼のやり方を支持するとテレビでいってはいなかったと記憶している。なんてエキセントリックな奴だという目線だった。私もそうだった。では、なんで橋下は支持されているのか。簡単だ。彼は有名人だったからだ。府知事に立候補するのは2万%あり得ないといっていたからこそ注目される。テレビにでてばっかりいたから注目される。
 今の行政に携わる公務員達の態度は綿々と明治以来ちょっとも変わっていない腐れまくってとんでもないお化けのような価値観の中に存在していることは私も十分承知していて、どうにかしてその価値観をひっくり返していきたいと思っている。特に霞ヶ関についてひっくり返したい。
 しかし、橋下のやり方はあまりにも説明がなさ過ぎるだけでなくて、下手をすると彼を担いで突っ走るファッショに一気に突入する危険性がたくさん想像できる。だから私はその危なさを警告したい。