ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

あっちでもこっちでも

いささか旧聞に属するかも知れないけれど、頭痛で寝ていた間に聴いたラジオのニュースでこれをやっていた。

 AIJ投資顧問(東京)による企業年金資産の消失問題で、厚生労働省は5日、全国の厚生年金基金天下りした旧社会保険庁(現・日本年金機構)など国家公務員OBの役職員が、2009年5月時点で646人に上ったことを明らかにした。
 当時あった614の厚年基金のうち399基金に国家公務員が天下っていた。646人の内訳は、理事など役員が466人、職員180人。(東京新聞2012年3月6日 朝刊)

 お見事。なんもいうことがない。で、彼らがこういうところに第二の職場を求めるのが不思議なことは一つもないような気がするので、なんでいけないのかという疑問が湧く。

 AIJ問題では、年金コンサルタント会社を経営していた旧社保庁OBが天下り人脈を利用し、同庁から転じた基金幹部らにAIJへの投資委託を勧誘するなど、天下りが被害を拡大させたとの見方が出ている。(同上)

 というわけで、すなわち社保庁OBが彼らのネットワークを使ってどんどんAIJに金を突っ込ませた、ということのようで、社保庁OBの天下り組が如何に節操がなかったかを証明する事件のような出来事となった。これじゃ、年金の仕組みがボロボロになっていても仕方がなかったのかも知れない。
 私は公務員が自分が得てきた知識を使って第二の人生を暮らしていくのはおかしいとは思わない。けれども往々にしてそれが使って不正を働く、あるいは余計な仕事を創り出して人民から金をかすめ取ることによって成り立っていることが多々あるからおかしいといっている。
 例えば業務のトンネル会社を作ってそこで金を巻きあげている実態、あるいはパチンコ業界に於ける警察現場からの再就職のようなものだ。あちこちでこのようなことによって現場職員の第二の人生が成り立っているのだとしたら、それは社会の仕組みが間違っているということになる。
 やっぱり人間は「性悪説」で捉えるしか他に方法はないのだろうか。