ほぼ足りてまだ欲 その先

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過去の汚点

 誰しも過去の汚点と思われる部分について、触れられるのはいやだ。不愉快だもの。それが嘘だったらそれほど不愉快なこともない。実際にそうであった場合に比べたら現実感がないから。しかし、真実起こった、あるいは起こした過去の汚点は想い出すのもいやだ。想い出しただけでひきつけを起こしかねない。(引きつけという言葉は「持病の癪」と同じようにもはや理解されないか)。
 戦争に参ったと諸手を挙げて降参してから半月ほどして、焼け野原の東京に作られたのは当時の金で1億円という金を費やして作られた慰安協会だった、という話は広く知られている話ではないのだろうか。
 連合軍が上陸してきたら女性はみんな彼らの手に掛かって手込め(この言葉も古いかも知れないなぁ)にされちゃうから疎開させよう、その代わりに皇国女性の防波堤として商売女性に高いお金を払って占領軍の相手となって貰おうという計画だった。それが当初は機能したが、最後は翌年になって米国本国で占領軍の性病罹患率が報じられて顰蹙を買って御法度になったという史実があった。
 自分たちがやったと同じことは相手にされてしまうという想像力の存在がそこにはあったと考えても良いだろうという気にさせる。
 過去の汚点は否定したいのが人の常である。