ほぼ足りてまだ欲 その先

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それをいっちゃおしまい

 ウィーンの国立歌劇場に行くのだけれど、どんな格好をしていって良いか、という質問を4 travelにした人がいた。回答した人のひとりが「バレーもオペラも関係ありません、服装は様々です。参考までに下記のアドレの最初の写真をご覧ください。何を着ていても良いことがお分かりになると思います。 強いて云うならば、日本で着ている通勤用の服装ならば十分ます。」とかいた。
 これをいっちゃおしまいだ。そりゃもちろんどんな格好をしてきたって、そこにいる人はその人に向かって「なんでそんな格好で来たんだ!」なんていうわけがない。心の中で「あぁ、そういう人なんですな」と思うだけだよ。気取っているとか、気取っていないとかの問題じゃない。そこにいる人を不愉快な思いを感じさせるかさせないかという違いだ。例えば飯を食う時に、どんな喰い方をしても、そこにいる人たちは何もいわない。だけれども口角泡を飛ばして大声で喋っていたら、周りの人は愉快に思わないだけだ。ところがこれが中国にいったり、外国でも大きな中華レストランにいったら、全く違っている。わぁわぁと酒を酌み交わして笑い飛ばしながら、蟹の殻を口から飛ばしながら食べなくてはならない。そうしないとうまいと思っていないんだなと思われる。
 つまり、郷に入ったら郷に従え、なのだ。観光客が聴きに行きたいけれど、どうしてもこれしか格好がない、えぇ〜い、ままよ入ってしまえ!と来る人はいるだろう。だからといってそれをそれで良いとしたら、もうぐちゃぐちゃになる。
 だから、楽友協会のヨハンシュトラウス観光客用コンサートは嫌いなのだ。ジーパンだらけで、フラッシュ焚き放題、終いにはビデオを回し、ラデツキーになったら辺り構わず手拍子だ。あんなのはコンサートじゃない。テレビの悪ふざけ番組の公開収録みたいなものだ。
 「関係ない」なんていっちゃったら、それでおしまい。