ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

あっという間

 森光子が死んでテレビはニュース速報でこれを報じていた。92歳だそうだ。長生きだねぇと思わず口をついて出る。今や90歳以上で元気な人というのがごく普通の存在で、身近にだって連れ合いの叔母さんが今でも95歳にして店番をしているって位で、随分みんな長生きになったものだ、といいながらも考えてみると人間はたいして長く生きるわけではない。たかだか百年だ。私は65歳になったばかりだけれど、この間はあっという間の出来事だというほかない。あっという間だと思う人間は恵まれてきたということじゃないかという気がする。辛い辛い、苦しい人生を送ってきた人はいつまでも続くそのつらさに「長いなぁ」と思うんではないんだろうか。
 昨日出かけた帰りにのんびり歩いていたら近所の人に久しぶりに出会い、久しぶりだねぇといいながらハッと気がついたら、そういえば「高齢者」と区から認定されてから出逢ったのは初めてだね、といいながらそろそろだね、だなんて言い合っていた。だって、もう65歳だよ。口に出していってみると良い。「ろくじゅうごさいだ!」