ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

しょうがないから安倍

 この際しょうがないから多少ともアベシンゾーの所信表明演説について触れておこう。

  • 「大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の「3本の矢」で、経済再生を推し進める。」経済政策得意なんだそうだから。
  • 「行政の縦割りを排し、復興庁がワンストップで要望を吸い上げ、現場主義を貫く。補正予算でも思い切った予算措置を講じ、被災地の復興と福島の再生を必ずや加速していく。」

 民主党が政権を持っていた頃、彼らがこういう演説をすると自民党諸兄は必ず「具体性が全くない」とこき下ろしていたものだ。そのままの言葉を安倍君にも差し上げて欲しい。彼がやろうとしていることは国民にバブルの夢を持たせて錯覚をさせるということ。つまり、虚像を持たせればその気になって走るということ。これは自民党が長らくやってきたことで、私たちは彼らから政見を取り上げた時に、一度気がついたことだった。ところが民主党が政権を持っていた時に民主党自民党と同じことをやり出してしまったので、よく見えなくなってきてしまったということなのだろう。実態は結果的に霞ヶ関のいう通りにしかこの国は動かないということだった。つまり、霞ヶ関民主党にはついていかない、そうでないとおいしいところがなくなってしまうかも知れないと抵抗し続けたからだ。
 国民の中にも自民党-霞ヶ関路線についていればおいしいものがあるかも知れないという虚像を夢見る連中がいて、ここで一気に走ろうとしている。彼らはマイノリティ、弱いものには目もくれないで儲けることのできる場面をただただ待っている。この国の将来は、かなり暗い。北の国と基本的にはほとんど変わらない。その平均レベルがどこにあるかの違いだけだ。
 今ここで真剣にその変更を考えなくてはならないのは憲法ではなくて、電気事業法であり、労働者派遣法の筈なのに、簡単に目くらましにやられてしまう、人の良い国なのだ。

額に汗して働けば必ず報われ、未来に夢と希望を抱くことができるまっとうな社会を築くため、政権与党に復帰した今こそ温めてきた政策を実現させ、国民と共に現下の危機突破にまい進する。

 安倍君ねぇ、君がいっている「まっとうな社会」というのは一体どんな社会なのか、それをまずいってみてもらおう。君がいっているのは土建屋が儲かり、霞ヶ関は相変わらずで、一般市民は税を納める文句を言わない連中だってことかね?