ほぼ足りてまだ欲 その先

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欧州番組

 2-3年前からようやく欧州に旅に出かけられるようになって、テレビの欧州に関する番組は欠かさずチェックをしては見ている。この種の番組は概ねBSの番組で、ごく普通にめぼしい場所をとって流すという、ま、いってみればごく平凡な、まるで夜中の時間つぶしに流れるような映像だけのものから、毎週一定のテーマに焦点を当ててシリーズであちこちを見せるものもある。
 時として何かに焦点を当てて、それを探って歩く番組というパターンがあるのだけれど、この場合、誰が狂言回しに出てくるのか、によって快適な番組になるのか、不快な番組になるのかがはっきりとしてきてしまう。
 BSフジがヴォルフガング・アマデウスモーツァルトの妻だったコンスタンツェの悪女伝説は本当か、というような番組を放送した。ヴォルフガングの父親のレオポルドとコンスタンツェはあまりうまくいっていなかったというのは事実のようだけれど、コンスタンツェ自身がどんな人だったかをつまびらかにしてくれるのかと思ったら、それほどのことはなく、「悪女とばかりいうのはどうよ」という雰囲気のオチのようだ。
 その踏み込みのいい加減さもいらだつ理由の一つだったけれど、全編にわたって私をいらだたせたのはこの番組の案内係たる米倉涼子のなんとも苛つく態度だった。画面に出てくる様子を見ているとこの女性には誠意というものが感じられないのだけれど、それが演技なのか、あるいはこの女性のキャラクターなのか、私にはわからない。ザルツブルグにあるモーツアルテイムも番組の中では一体どこにあるのかは説明されない。ウィーンとザルツブルグ、バーデンがポンポンと入れ替わって出てくるので、ここの説明は必要だろうと思うと苛つく。
 缶ビールの宣伝をしている元宝塚の女性が出てきた番組も同じ様に気に入らなかった。ま、人間このくらいの歳になるとハチャメチャ、キャンキャンや、傲慢に感じられる存在、あるいは「こんなところでそんな格好している奴なんていないだろう!」という存在は即願い下げなのだ。やれやれ。