NHK-BS-1で「BS世界のドキュメンタリー・認知症 家族の苦悩と愛」(こちら)を見ました。英国BBCの名物ジャーナリスト、ルイ・セローがアメリカ、アリゾナ州・フィーニックスで施設に入っている人たち、あるいは自宅で家族が支えている人、そしてまだ子どもが10歳そこそこなのに認知症を発症してしまった40代の主婦を訪ねるという番組です。背ローはどんどん立ち入った質問をします。浮き彫りになります。2012年の番組。
施設に入っている旦那のところへ奥さんがやってくると、旦那は奥さんのことを事務所で働いていた女性で、良くできる人なんだと紹介する。旦那は同じ施設に暮らす女性二人を自分のガール・フレンドだと紹介し、一緒に外へ食事に誘うと、その女性と手をつないでいく。最後に奥さんはもう耐えられないという。
個々の認知症の方々の症状はもはや様々に聞いてきたことばかりだけれど、とても印象に残ったのは、フィーニックス(なんで日本ではわざわざこれをフェニックスと現地では呼ばない表現をするんだろうか)のあの気候の中では住宅は実に簡単に作られていて、あれなら多分それほどの費用がかからずに出来ちゃうんだろうなぁと羨ましかった。地震がない、雪が降らない、というのはまったくもって必要な費用がまったく違うんだなぁと。