ほぼ足りてまだ欲 その先

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自虐

 本日の衆議院予算委員会はいかにもアベシンゾー内閣に相応しく右側議員が自分たちがやってきたことの自慢演説会になっていた。中川昭一絶賛演説をやっているのは一体誰かと思ったら西川なんとかという女性議員だった。
 南京事件が如何に嘘かということを証明するものだといって現場で日本軍に対して歓迎の旗を振る中国人達の写真だというものを公開した。いつの戦争でも制圧した適地に入っていく侵攻軍に対してこうした行動に出た例は枚挙にいとまがないってことは誰でも知っている。
 いや、そんな論議をここに書くつもりはない。こんな演説で予算委員会の時間を潰している場合なのか、ということをいいたかっただけだ。
 ついでにいってしまうと、自らの過去の行為を反省の意味を込めて史実を史実として捉えてその積み重ねから正義を考えるという行動をすることには大変に大きな意味が存在するのだけれど、その「反省」を「自虐」として捉えることは全く間違っていると考えている。
 人間が学習する為には過去の史実を知ることが最低限必要なことである。それすら目をつぶって覆い隠すのでは何も身には付かない。
 ところで多くの議員がこうした委員会の質問に立つとまず「このような機会を作って戴いたことに感謝する次第でございます」云々というようなことをいう。なんだ、そりゃ。そういう立場の議員に選んだのはそこにいる各党の古狸じゃなくて有権者だ。
 その点では独り一人の議員はすべて平等な立場にいなくちゃならん。それを上下関係で捉えようとすること自体が、大間違いなのだ。どうもこの連中はこの国のシステムをこんな程度にしきゃ捉えることができていないというのも改めて考えてみると驚くべきことなのではないのだろうか。