そういえば思いだした。そんなことがあった。3.11のあとで辻元清美が災害ボランティア担当の首相補佐官に起用された時に産経新聞が「にっくき」辻元について彼女は阪神大震災の時に反政府ビラを撒いていたのだと記事にした。
辻元はこれが名誉毀損だとして産経（だけじゃないらしい）を訴え、先月22日に地裁が「記事が真実とは認められない」ということで80万円の損害賠償を命じたそうだ。それが双方控訴しなかったので確定したんだという。普通この種の訴訟があったら天下の公器としての報道機関は本来的な信用にかかわる問題だとして控訴する。まけてしまえばそういうマスコミだということが定着するからだ。
ところが今回産経新聞社はこの判決を不服としていない。つまり彼らは辻元に関して根も葉もないことを書き立てた、ことを自ら認めた。もはやマスコミとして本来的な機能を果たしていない。しかも、彼らは読売の報道（2013年4月9日12時46分）によるとその理由について「コメントしない」としているのだそうだ。もはやマスコミとは認められない。自民党の広報紙ということか。
