私が英語を勉強したのは何でだったのかといわれると非常に困るのだけれど、ただ単に面白いと思ったからだということもあるけれど、最初のきっかけはやっぱり学校で良い成績を取らないと上の学校にいかれないと聞かされていたから、その一環としてだった。これは明らかにそうだ。だから、高校2年の終わりぐらいにもう勉強なんてどうでもいいや、遊びまわりたい！と思った頃やめていたら今の状態にはならなかったことだろう。それから先は面白いと思うようになった。しかし、それだって仕事で必要だったからその先をどうにかしようと思ったということだ。それは生きて行くために必要だったからだ。つまり、私の英語は打算の産物だということになる。
それにひきかえ、外国人の人たちが日本語を勉強する理由というのは一体何だろうか。日本語をマスターしなくてもこの世界では絶対に生きて行くことができる。いや、生きて行くために外国語を勉強するというのであれば、日本語なんかやらないで英語、中国語、ロシア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語なんてところを勉強した方がプラスになるに決まっている。日本語がすごく上手な人がどれほどがっぽり稼ぐというのか。いや、ついうっかり、また、金稼ぎのことを話題にしてしまった。ところが「KANJI - LOOK AND LEARN」なんて本をペンを片手にじっくり読んでいる外国人の人なんかをみると、思わずその場で「ありがとうございます！」と両手を握りしめたい。
