ほぼ足りてまだ欲 その先

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寿命

 小学館のオバキュービルが解体されて建て直されるのだそうだ。多分あのビルが建てられてから50年位しきゃ経っていない。たかだか半世紀である。妙なところの曲線とか、内壁の装飾なんかを見ていると確かにもうそんな時代じゃないなという感じがしないではない。しかし、たかだか50年である。このくらいの期間でぶっ壊してしまうのだから、目に見える姿で歴史が残ることがないというのは仕方のないところだろう。同じ地球上の街でも地震多発地帯と、全く揺れることのない地帯では人間の暮らし方に大きな違いがあって、それ故文化が大きく異なることがあっておかしくはない。
 いつ、どんなことがあってこのよから消え去ることがあってもおかしくない状況で生きているのと、地道に耐えていればそう簡単にそんな状況に直面しなくても良いという状況で暮らしているのとでは天と地ほどのさがあってもおかしくはない。
 日本人がやたらと「死」を美化しようとするのはやっぱりそんな厭世的な文化に基づいているのかも知れない。
 見事に華と散るだなんてとんでもない。