ほぼ足りてまだ欲 その先

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解説書

下村博文文部科学相は28日の記者会見で、教科書作成や教員による指導の指針となる中学校と高校の学習指導要領解説書を改定し、尖閣諸島竹島を「固有の領土」と明記したことを正式に発表した。下村氏は「領土を正しく教えるのは、国家として当然のことだ」と述べた。
 領土教育を重視する安倍政権の意向を受けた対応で、下村氏は「近隣諸国には外務省と協力して、わが国の立場を説明したい」と強調したが、中国と韓国の反発は必至だ。
 また、解説書だけでなく、指導要領そのものにも尖閣竹島を明記すべきだとの考えも示した。(共同)(東京新聞2014年1月28日 11時53分)

 お気づきかも知れないけれど、ここで下村がいっているのは「指導要領解説書」であって「指導要領」ではないのだ。末尾でこの記事は「指導要領そのものにも」と加えている。つまり、指導要領を書き換えるためには審議会を開き、そのためのプロセスを踏まなくてはならない。しかし、解説書を書き換えることについては行政がこうしようといえばそれで終わりだという点がこの際のポイントらしい。
 教科書は審議会を経なくてはならないけれど、いわゆるあんちょこに書き加えるんだったらだれのなんの審査も要らない。問題はここだ。
 今朝のTBSラジオ嶌信彦森本毅郎がこの点を問題にしていた。アベシンゾー自公連立政権憲法にしろなんにしろ、こうして本体が触りにくい分をいわゆる「解釈」でどんどん曲げていっている。
 ところがこの同じ話を産経系のラジオ、ニッポン放送では「何が問題なんですかね、そうなんだから、そうですよね」という。問題点のとらえ方ひとつでこんなに違う。それを「おカミが右だといったら右だと伝えるしかない」といったNHKは思いっきり間違っているとTBSラジオNHK出身の森本毅郎がいっていた。ジャーナリズムを全く素人の会長がウンヌンする不見識さ加減。