ほぼ足りてまだ欲 その先

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やることをやる

 今度の大雪はそれこそ冗談じゃないくらいの大変な積雪となった。あっという間に埼玉、東京、山梨、静岡の山間部が閉じ込められた。あのあたりの山を知っているなら、直ぐに、あぁそれはきっとなかなか片がつかないだろうなぁと想像することができようというものだ。
 私の友達が長野県と良いながら群馬県との境にある軽井沢に暮らしている。あそこは冬になるとかなり冷え込むところで、かつては天然氷のスケート場ができるくらいの場所。しかし、プリンスホテルのスキー場は人工降雪機でしか雪を降らせることができないほどの降雪の少ないところだ。しかし、確かに季節には必ず雪が降る。その友人が時として、「積もったよ!」とFacebookでその様子や低音を温度計で見せてくれていた。今回彼がアップした写真を見て、驚いた。これはなまなかな積雪ではないと。
 その時点でこれは結構面倒くさいことだなぁとは思ったけれど、こんなに広範囲に積雪するとは思っていなかった。大体豪雪地帯といわれるところでしか、一晩に1mを超える積雪なんて聞いたことがない。彼がかつて暮らしていた長野県北の斑尾ならば、そんなことがシーズンに一度や二度はあったけれど、今度の積雪はそんな場所ではない。斑尾では子どもがバス停にまでたどり着けない朝というのが時としてある。幹線道路でも、除雪車が通らないとバスすら行かれないという時がある。
 そんな地域だからと雪対策をしていないノーマルのまんま走り続けてしまうトラックが出る。そんなことから渋滞をうんで後続する車がはまり込んだ。2日も3日も停まったままとなった。首都高速は早いうちから通行止めとして、車を入れなかったからはまる車がいなかった。
 軽井沢では碓氷峠がネックになった。あそこは雨でも、台風でもネックになる。
 そんな状況にあったのに、週末だったからか、自公連立政権は全く危機感を抱えることをせずに対策本部を構えることもせず、派遣したのは救助隊ではなくて、なんと調査団だった。ヘリで飛んで山梨県知事にあって、そのまま帰ってきた。ただそれだけだった。
 それに引き替え新潟の泉田知事は動ける車が少ない山梨に除雪体を派遣した。佐久市の市長は自分で動いて市内の状況を写真に撮ってtwitterでアップし続けた。そして各地の市民に問題があるところをアップしてくれと言い続けてきた。
 どうやらこの国の政府は殆ど危機に際して機能する気がなさそうだ。実情を把握しようとする態度すらない。こういう体制でしかないのであれば、少なくとも危険な状況を作り出しえない環境を作らなくてはならない。それはなにかといったら、まず原子力発電所を止めなくてはならない。なにしろあれは存在しているだけでもう危ない。動いていようがいまいが存在しているだけでもう既に何か災害や攻撃があったりしたら、もうそれだけで危険な放射線汚染物質が拡散する。
 今、福島県では福島第一原子力発電所から飛散した放射能汚染物質があちらこちらにまんべんなく降り注いでいる。もしそれが真っ白いものだったら今の雪のように各地に降り積もっているということだろう。
 この国の行政機関はもはやこうした危機を認識し、対策を練り、国民をその危機から救い出すことができないことが明白となった。彼らにできることは周辺の国との間での憎悪感を増幅し、戦争の危機を煽り、その結果、その準備と称して大きな企業に国民から取り上げた金を与えるということでしかない。
 私たちはこんな下品で、恥知らずで、厚顔無恥な連中に牛耳られて、喜んでいることに自ら恥を知らなくてはならない。
 やることをやっている泉田知事や佐久市長を讃えるべきだ。