ほぼ足りてまだ欲 その先

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高齢社会

 高齢者の一人住まいが増加している。このうちはすっかり扉が開くのを見たことがないなぁ、空き家になってしまっているんだろうかと思っているうちに、ある日通りかかると扉が開いて、久しく見なかったおじいさんがとぼとぼと出てきた、なんてところに遭遇することが多々ある。「多々ある」んじゃ結構あるんだろうという突っ込みはやめて。その「多々」は一軒一軒違うのだ。それくらいあっちにもこっちにもいる、ということなのだ。近所に親戚だか、子どもだかが住んでいるのかもしれないけれど、その支えてくれる親戚だって結構歳がきている。
 当然社会が狭くなる。下手をすると一日ひとつも口をきかないなんてのが当然で、ふと気がついて声を出してみるとろくにちゃんとした声が出ない。だんだんテレビが報じる出来事が随分他人事に思えてくる。
 こうなった老人がたまに病院に薬をもらいに行ったら、長年合わなかった近所の老人に出会って「お元気?」と声を掛け合う。
 そういう老人に「用もないのに老人がやたらと医療費がかかる」といっているのが今の社会なのだよ。医療費、かかっちゃ悪いか!?おまえら元気なんだからいえるが、すぐにおまえたちもこうなるんだぞ!といってやりたい。