どうやらこの国では過去に犯したことについてはあれもこれも間違って伝えられたことで、なんの証拠もないということにしようという風潮が大流行のようだ。歴史を正しく眞実の上に構築して記録することができないのはもちろん文化的なことではないのだけれど、この国では戦争に敗れた時に、大量に過去の資料を廃棄殲滅してしまったので、何が正しくて何がいい加減な言説なのか区別がつかなくなってしまった。
被害者がいくらこんな被害を受けたといってもそれを証明できなければそれは嘘なんだと知らぬ存ぜぬを通すことができるという文化なのだ。
アメリカという国が実に謀略の上に成り立つ国だとは思うが、彼らは戦争中に犯した日系米国人に対する行為を反省し補償した。この国ではそんなことは知らない、そんなわけがないだろう、おまえらが嘘つきだとなかったことにする。
歴史をないがしろにする文化は必ず滅びる。