ほぼ足りてまだ欲 その先

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本当に加齢か

 私は先月で67歳になった。もう隠れもしない、立派な前期高齢者である。だから様々なことが起きても、まず最初に自分だけでなくて、かかる医者も「そりゃ歳も歳だから、いろいろ加齢現象が起きてもしょうがない」と判断するようになる。
 実はそう思って気になり始めたことがいくつかある。これまで耳の道が狭くてひねくれているので耳垢がたまり、掻き出すことができなくて、鼓膜をふさいでしまう症状があって、半年おきくらいに耳鼻咽喉科に通っては綺麗にしていただき、「あ、スッキリ聞こえる!」といっていた。そう、これはここ3-4年ぐらいの傾向だった。それが先月どうも左の耳が響くような気がするので行ってみたら、鼓膜は大丈夫ちゃんと見えている。それでもおかしいようだったら総合病院を紹介するよといわれている。
 以前は全くそんなことはなかったのに、ここ1-2年、時としてライブ会場の低音に呼応してというか、心臓がバクつくような気がすることが起きるようになった。
 今年になって、下の前歯が欠けた。それも一本だけではなくて、三本で、剥離するようにかけた。歯医者で「加齢でしょうか?」と聴いたら「それはないでしょう」といわれた。
 なんでこんなことが気になるのかというと、表のマスコミ報道が触れないけれど、ネットで流布している被爆現象に繋がるような気がしないでもないからだ。ひょっとして。
 NNNドキュメント放射線を浴びたX年後 3 棄てられた被ばく者」を見て、ふとそんな気がしたので記しておく。
 私たちの年代は1954年3月の米国による水爆実験で被爆したマグロ漁船の話を辛うじて知っている。しかし、実際のところはほとんど中身を知らない。第五福竜丸、久保山愛吉さんの名前を知っているくらいだ。この番組を見て気がついたのは、米国がビキニ環礁で爆発実験をした水爆が一発ではなくて、3月1日に「ブラボー」、3月27日に「ロメオ」、4月7日に「クーン」(失敗)、4月26日に「ユニオン」、5月5日に「ヤンキー」、5月14日にエニウェトク環礁で「ネクター」と立て続けに実験を行ってきた。
 あれだけの被害を受けながらその後の乗組員のケアや、被爆したマグロを厳格に線量管理しなかったのは米国から日本が貰った200万ドルの口止め料があったからだといわれても否定できないが、今でも、微々たる線量被曝で問題はなかったといい続ける日本の厚生労働省の官僚は、アメリカに雇われたアメリカ政府のスタンスに立った優秀な官僚ということができようか。こうして考えると、なんだかんだといわれても、私たちの国はずっとアメリカの占領下にあるというよりも、むしろもうすでに米国の一部になっているようなものだろう。
 話がまたそっちに行ってしまったけれど、最も同年齢世代の多い連中が高齢者に分類できるようになったので、被曝による被害が出てきても「加齢」で片付けることができるのは東電、電事連経団連自民党にとってはある意味ラッキーなのかもしれない。