ほぼ足りてまだ欲 その先

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実証

 新聞、テレビ報道によると、昨日、北陸電力志賀原発(石川県志賀町)で重大事故が発生したとの想定で、大規模な原子力総合防災訓練を実施したそうだ。アベシンゾーが着慣れない作業服を着て何か文章を読んでいるところがテレビで映っていた。
 志賀原発というのは能登半島の付け根の西海岸にある。東方向へ直線で20km弱行くと東海岸の七尾である。訓練の話を聞いていると半径5km以内の住民は避難しろといっている。5km圏内なんて「重大事故」が起きたらイッポコペンだってことは福島で私たちは充分学習した。そんな想定をしている彼らは、これまで全く学習ができていないということを示唆しているに過ぎない。
 海岸線を通っている県道36号は事件が起きたら通行不能となるだろう。東側の国道249号線までたどり着くだろうか。そんな時には遊覧船や漁船を使って海路避難するという計画になっているのだそうだ。
 しかし、残念ながら昨日は海が時化ていて舟を出すことができなかった。
 つまり、この原発が稼働中事故が起きた、あるいは停止していても核燃料はあるわけで、貯蔵庫が崩壊した場合、この地域の住民は海が時化ていたら避難できないことが立証された。これをどう評価するのか。全く同じことが薩摩川内市川内原発では起きないのか。
 「いや、あれは訓練だったからさぁ、万一ってことがあるとまずいからやらなかったけれど、本番だったら、あの程度の時化だったら舟は出すんだよ」っていうのかなぁ。だったらもっとひどい時化だったら?
 彼らは現実を無視する。