ほぼ足りてまだ欲 その先

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京都

 日曜日の午後から京都に来ている。12月になって一週間ほどすると、JR東海ツアーズが安いパックを売り出す。このパックを使って京都に来る様になってこれが5回目になる。毎回異なるホテルに泊まってきた。今度泊まっているのは三条の通りに面したホテルで、この界隈は朝ご飯を食べるところに困らない。進々堂コメダ珈琲を初め、良くこんなにたくさんお店があってやって行けるものだなぁと思うくらいで、ホテルのバフェ朝飯2千円なんてとんでもない、という雰囲気。
 毎日1万歩を遥かに超える距離を歩いていて、夜になるとぐたっとして、良く寝ること。昨日に至っては友人と酒を飲み歩いてしまったので、よけいにぐったりして、気がついたら朝9時を超えていた。
 昨日は雨の中、河井寛次郎記念館を堪能してから、方広寺で例の家康が怒った鐘を見て、新しくなった国立博物館、そして三十三間堂に寄って来た。
 河井寛次郎は良く知らなかったけれど、こんなところに登り窯を構えていたとは驚いた。作品の大国「イサム・ノグチ」と共通するような感覚を覚えるのはやはり時代がなせる技なのか。イサム・ノグチに比べたら河井寛次郎の方が一回りぐらい早い。
 新しくなったとはいえ、京都国立博物館はさすがに520円の入場料に現れる、そんな程度なので、あんまり興味津々とはいかない。挙げ句にどうして日本の博物館、美術館というものは欧州のそれの様に写真フリーにならないのだろうか。とても不思議だ。作品保護のためと良いながらも、あまりにも問答無用な気がする。すぐ横の三十三間堂は昔からずっと写真撮影禁止だっただろうか。
 今日は中書島の駅で京阪線を降りて、よい天気なのだけれど、とても冷たい風が吹く中、坂本龍馬寺田屋に行ってみた。今でもこの旅籠には泊まれるそうだ。二階に上がると柱に刀傷だとか、弾痕だとか、書かれているけれど、実はこの建物のは当時のものではなくて、鳥羽伏見の戦いで焼けたあとに再建されたというもので、そんな刀傷や弾痕はあとからつけた、つまり再現だということなんだそうだ。それでも、現在の寺田屋を経営する側は何もそのことについては触れていないで、新聞記事を張り出してあるだけだ。入場料はひとり400円。ま、巧く再現してあるねぇといって楽しむのだということだ。