ほぼ足りてまだ欲 その先

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もうしわけない

 私は東日本震災以降一歩も埼玉以北に足を踏み入れていない。北でいったら長野以北、以東にいっていない。考えてみると、千葉県は成田空港だけだ。だからあの地震による、あるいはあの津波による被害を目の当たりにはしていない。つまり、誰ひとりあの地震で被害を受けた人に手を貸しにいったことがないということだ。献金だけはしてきた。だけれど、自分で出かけていって額に汗したことはない。
 震災当時、もうあとに与える影響はたいしたことがないから、被曝してもたいして影響のない爺さんたちのボランティアが組まれたこともあるけれど、あれにも参加したわけじゃない。なんもせんと見てきた。
 被曝するのが怖い。
 何しろ国がいっていること、マスコミがいっていること、霞ヶ関、つまり原子力発電を管理する経済産業省がいっていること、当事者たる東京電力がいっていることのどれひとつとして、正しいことがわからない。何も確たる情報がなく、信頼できる情報が得られない。そんなところに踏み込む蛮勇はない。
 おまえなんか何時どうなっても人類全体にとっては何の意味もないよといわれるだろう。だったら、私の勝手にしておいて欲しいといいたい。
 被曝してしまった地域に暮らしていた人々には心の底からのシンパシーを感じるし、そんな状況に直面することになってしまった人たちに実に申し訳なく感じる。被曝してしまった人たちがこれから先一体どんな状況に立たされることになるのかという点についてもとても不安を感じる。その不安を払拭してくれるのは一体誰かといったら、それが国でも経産省でも、東電でもないことに気がついて、実に腹立たしい。こんな政府を選び出してしまった事が実に申し訳ない。