ほぼ足りてまだ欲 その先

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落語 花火

 昨日は先輩がやっている鰻屋さんで、その先輩の中学時代のサークルの後輩の噺家さんの落語会がありました。かつては年に二回開いていたのですが、数年前から年に一度となり、それが今日で24回目になりました。その噺家ってぇのは金原亭馬生さんで、その弟子に私の大学のわかぁ〜い後輩がいます。彼は大学の時に落語研究会にいたわけではなくて、卒業後、しばらく経って弟子入りしています。どうもなんでそんな気になったのか、未だに聴けずにいます。なにしろ今時の落語界は大学の落研出身が珍しくないのです。
 前座名が金原亭駒松と云いますが、彼が今年の11月に目出度く二つ目と云うことになるそうで、いや、それは良かった。良かったけれど、何しろゼロから始めたわけですから、どうもこっちから見ていて、はらはらどきどきでした。初めて彼の噺を聞いたときもこの落語会だったのですが、その時私はもう下を向いたまま顔を上げられませんでしたよ。そう本人にいったら「ホントですか?」とびっくりしていました。
 馬生さんの所には彼の下に二人の前座弟子がいます。一人はあの大看板、古今亭志ん生の孫で、一番下は明治大学落研(といえば三宅裕司志の輔渡辺正行といった売れ筋ばかり)出身ですから、彼も真ん中に挟まって苦労します。上の兄弟子には揃って今年真打ちになった馬治と馬玉ですから。
 決して器用というわけではない彼ですが、彼の心情は真面目一本槍ってところじゃないでしょうか。必ず日の目を見る日が来るだろうと応援をして行こうと思いますが、彼が真打ち昇進を果たす時まで私が元気かどうかという問題の方が大きいような気がします。
 11月から金原亭馬久(ばきゅう)と名乗ることになるってんです。
 酔っ払ってうちに帰ってきてから一眠りしていたら、なんだか連れ合いがベランダでわぁわぁ言っています。なんだといって出ていくと、なんとそうそう、今日は東京湾の花火でございました。あ、それで夕方の銀座にも浴衣のお嬢ちゃんたちがしゃなりしゃなりとお出ましだったのかと。