ほぼ足りてまだ欲 その先

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好み

 勝手なことをいってますが、瀧川鯉昇さんにしても、柳亭市馬さんにしてもどうもいまいちなんですよねぇ、私の目から見ると。何がどうなの?と聞かれると「ここ!」っていえないんだけれど、ソリが合わないというのでしょうか、前々からそれは感じていたんです。それでも東京落語会なんかにお二人とも最近はご登場なさるので、あの京須さんが良く解説されるので、その気になって聞き直してみたりするんですが、どうしても納得ができなかったりするんですね。もうこうなってくるとこのみの問題ですから、なんというコメントもつけるべきではないのです。
 そこで、今の人だったら誰が好みなのかという点をはっきりしておきたいのですが、まずは林家正雀さんを上げたい。何しろ芝居噺に関しては他を圧倒しています。師匠の彦六に比べたら俄然お優しい話しっぷりなんですが、それでもやっぱり、彦六さんを思い浮かべます。弟子の彦丸が今度真打ちに昇進するという話を聞きました。

  • 柳家さん喬さん。昔は若いくせに年寄りぶりやがってと思っていたのですが、考えてみたら私と同年代で、自然に年寄りになってきて、好みの部類に入ってきました。
  • 柳家権太楼さん。昔はガチャガチャしてぇて、めんどくさい奴だなぁと思っていたのですが、近頃はフラが素晴らしく良くなってきました。お弟子さんの二つ目の柳家ほたるくんと顔見知りになっています。
  • 五街道雲助さん。クセのある話しっぷりでござんしょ?あれがイヤだったんです。ところが不思議なもので、正雀さんと同じようにそれがクセになって参ります。それが良くなってくるんですね。不思議でございます。
  • 柳家喜多八。初めて聞いたときは、おもしれぇなぁと思ったんですが、今のまんまだと最初に聞いたときのまんまで、すぐに飽きて来ちゃうフラなんですよねぇ。いつまで初めてのお客相手に話してんだろうなぁ、そろそろ脱却して欲しいなぁと思うんです。
  • 金原亭馬生さん。ここ数年最もたくさん聞いている噺家です。たまたま、先輩のお知り合いだということもあって、年に三回は必ずたっぷりと聞いているといって良いと思います。非常に勉強になります。滅多に聴かない噺を聞かせて貰ったり、膝を交えてお話をさせていただいたりしたことがございます。今のお弟子さん6人も順当に育っていて、既にお二人真打ちに昇進。これからも発展しそうな一門です。二つ目になったばかりの馬久くんが頑張ってくれることを願っていますが、あとから入って来た二人の弟弟子がなかなかやり手なので、こつこつと頑張って欲しいです。