リビアの元首であったけれど、ひっくり返されて殺害されてしまいましたねぇ。カダフィが葬り去られたあと、リビアは内戦状態に陥ってしまって、もはやバラバラに成ってしまいました。ま、もともとベンガジを中心とした東部とトリポリを中心とした西部とはライバル関係にあったといっても良かったんでしょうねぇ。
今、カダフィは専制独裁者ではなくて、グリーン革命の旗手だったと見直そうとする人たちがいるみたいです。驚きました。
確かにグリーン革命はイスラム原理主義を標榜した平等博愛に充ち満ちた教義のように思えます。しかし、その果実を誰が一番収穫したかを見定めなくては現実を見誤っちまいますね。
そんな理想郷のようなカダフィ施政下だったのであれば、なんで秘密警察が必要だったんですか?なんで映画が始まる前に必ずカダフィの演説が上映されたりするわけですか?なんで産油国だったのに、ガソリンが高かったのですか?(あ、これはただ単に製油所を作れなかった、運営できなかっただけか)。
カダフィは西欧諸国に振り回されたイスラム国家であるリビアを独立した国家にしようとしていたことは認めるけれど、全国民に理想郷を提供していたとはとても思えなかった。