ほぼ足りてまだ欲 その先

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国籍

 私は小沢一郎を追いやって以降の民主党はまったく支持していないし、今の民進党はこの先まったくお先真っ暗で、存在意義を見失っていると思っている。それは野田佳彦や前原某が自民党へ鞍替えでもすれば、あるいは回帰主義的な連中がいなくなれば違ってくるのではないかとは思うがそんなことはなかなか起きそうもない。
 今の日本で本当に信頼できる政党といったら日本共産党しかないだろうと思っている。社会民主党はみずほが意地を張らずに日本共産党と合併して新しい野党を作れたらなぁと思っていたけれど、ずっと両方ともくだらん見栄。
 今の日本国民は本当に気の毒だ、ってその対象には勿論自分も入っている。
 それでも蓮舫がその二重国籍であるが故にぼろくそに言われるのは気の毒だった。彼女がテレサ・テンのように純粋台湾の外省人だというわけではない。日本国籍を立派に持っている。もし、その他に二重に他の国の国籍を持った状態であったら国会議員としての立候補を受け付けられないのだとしたら、話は別かもしれないけれど、立候補を受け付けた側にはなんのお咎めもない。日本国籍を持っていることさえ証明できればそれで良い。
 ただ、二重国籍という状態を多くの日本人が知ったことは良かったかもしれない。日本は血縁主義だが、多くの国は地縁主義をとっているので、二重国籍保持者はかなりの数に上る。両親ともに日本国籍者であっても、こどもが米国で生まれた生まれたら、ソノコは自動的に米国籍を得るし、両親が日本の領事館に届け出れば、日本国籍も取得する。日本で生まれた子でも、両親のいずれかが他国籍を持っていて、その国の領事館に届け出ればその国の国籍を取得する。ただ、日本では成人したときに選択しろといっている。しかし、選択しないでそのままになっている人は多い。こうした公的地位に就こうとしなければそのままやっていける。パスポートを使い分けている人もいる。
 気の毒なのは一度外国籍になった人が歳をとって母国に帰りたいといって再帰化を申請してもなかなか簡単に行かない事実だろう。
 全然話が違うけれど、テレサ・テンが台湾のパスポートではない他国のパスポートで日本に入国していて問題になったということを想い出した。どんな不正があったのかとあれ以降私はテレサ・テンを白い目で見ていたのだけれど、ウィッキペディアで読んで驚いた。
 田中角栄日中友好条約を結んで周恩来と握手をした代わりに、日本は台湾との国交を断絶した。それまでの中華民国大使館はなくなった。しかし、台湾への日本人観光客(非常に恥ずかしい動機の観光客が目白押しだったが)が多く訪問していた。ビザを誰が出していたのかといったら、亜東関係協会東京弁事処というところがそれを出していた。今では「台北駐日経済文化代表処」といっている。
 それで台湾から来るエンターテイナーはその手続きの煩雑さをきらって、インドネシアのパスポートを取得するのが通例だったのだそうだ。パスポートそのものは偽造ではないが、彼女たちは当然インドネシア国籍ではないわけで、そういう意味で嘘を騙って入国したことになったというわけだそうだ。
 当時は一度台湾へのビザを取得した形跡があるとそのままでは中国入国のビザを取得できないので、わざわざパスポート発行機関に赴いて、一時パスポートを発行して貰い、それで中国へ行っていた。面倒くさかった。