ほぼ足りてまだ欲 その先

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台湾出身日本兵


 TBSテレビでは隔週で日曜日の夜中にドキュメンタリー「解放区」という番組を放送している。昨日の夜中の番組を録画していたので見た。
「祖国と母国 忘れられた台湾籍日本兵」で、主人公は96歳になる呉正男さん。日本の中学を卒業してすぐに志願をして日本兵となる。今の北朝鮮の基地で1945年6月に特攻意志調査なるものがあり、志望、熱望、熱烈望から選べといわれた。あとから聞くと全員が熱烈望を書いていたそうだ。その地で終戦を迎えたが、カザフスタンに抑留され、重労働につかされる。二年後、大山正雄の名前で日本に復員し、こうこうを卒業し法政大学に進み、横浜中華街の台湾系銀行に勤める。専務から理事長まで努め、日本の国籍を取得しようと役所に出向いて人生を説明するも、担当者は「申請したからといって必ず国籍を得られるものではありませんよ」と対応したという。

 台湾から日本兵として従軍した兵は21万人いたといわれ、うち3万人が戦死。彼らは日本兵であったにも関わらず、なんの保障もない。高尾に暮らす元日本兵脳梗塞を患った不自由な口で「今でも私は日本人だ」という。

 呉正男さんはせめて台湾出身日本兵の慰霊碑くらい日本人の手で建ててほしいという。そりゃそうだよ。皇民だ、日本人だといって教育した結果の果ての話だもの。
 私はこの慰霊碑は、皇室が千鳥ヶ淵に建てるべきだと思う。


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