ほぼ足りてまだ欲 その先

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観光税


 日本には「国際観光旅客税」というものがある。日本にやってくる観光客から直接徴収するのではなく、「原則として、船舶又は航空会社(特別徴収義務者)が、チケット代金に上乗せする等の方法で、日本から出国する旅客(国際観光旅客等)から徴収(出国1回につき1,000円)する」ことになっている。

 つまり日本にやってくる外国人観光客から徴収するというものではなくて、とにかく日本から出ていく人全員から一回1,000円取るということだ。日本から出かける人からも徴収する。出かけられるくらいだからそれくらいの金を出せ、ということだ。その点では日本人にとっては、ある意味かつての「物品税」的性格を帯びている。


 米国、豪州、ニュージーランドなどは、ビザ(入国査証)の発給手数料として徴収するのではなくて、ETA(Electronic Travel Authority)というものを設定していて、それ用のアプリを作り、その中でパスポートを読み取り、本人の顔写真を撮影し、費用をクレジットカードで徴収する。

 それが自分ではうまくできない、とお嘆きの方のためには、驚くほどの数の民間代行業者が存在して、ネット上で検索すると公式サイトよりも上位に上がってきて、知らないうちに公式サイトではなくて民間業者に申請代行を委ねていることになってしまったりする。料金もそれぞれ驚くほどではないけれど、面倒な上に、費用がかさむ。

 ニュージーランドに至ってはETA費用はアプリで申請するとNZ$17だけれど、ブラウザでオンライだとNZ$20だったり、できるだけ人を介さずに金を徴収するシステムができている。そのうえ、ニュージランドはこの時点ですでに観光税・IVL(International Visitor Conservation and Tourism Levy)をひとりNZ$35徴収されちゃう。観光に行ってもいないのに、合計NZ$52をすでに払うことになる。

 地元住民が物価高に苦しむような状態になってしまった観光立国・日本も、これくらい外国人観光客から徴収しても良いんじゃないのか?どうせこの円安で彼らはその物価の安さを享受してんだから。