ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

まさか

 人から切符をもらって松竹新喜劇新橋演舞場で。まだ、松竹新喜劇ってやってんだ!?とびっくりでございます。聞いたことがある演者はほとんどいないんですよね。それでもチラシを見ると小島慶四郎の名前があるんですが、そこに写っている写真は全く誰だかわからない。藤山寛美の相手役として名をはせた小島慶四郎は今や86歳だというんだからわからなくなってもしょうがない。高田次郎だって、もはや同じ年齢。寛美世代の名残です。
 藤山扇治郎というのが寛美の孫だというのだけれど、どの役をやったのが彼なのか、よくわからない。有料のプログラムを買わないとどの役をやったのが誰なのかがわからないんじゃ、ファンも増えないだろう。
 夜の部の一本目は松竹新喜劇十八番の内と書いてある「鼓(つづみ)」という先代渋谷天外が脚本を書いた、昭和40年前後を時代設定としたもう時代に取り残された老漫才夫婦を巡るドタバタ涙ものなんだけれど、いくら松竹新喜劇がかつて受けたものかも知れないけれど、とんでもなく時代遅れな中身。昔だったら涙を誘って拍手が巻き起こったであろう場面で場内は沈黙。その場内だって、一階が7割くらいしか入っていない。多分二階だって半分以下。三階は人がいないんじゃないかと思うくらいだ。それでも自分の席を移動すると係員がやってきて戻される。
 この芝居が終わったときに、もう帰っちゃおうかと思ったくらいだったけれど、とりあえず35分間のインターミッションを堪え、二本目に突入。
 「お染風邪久松留守」という時代劇もの。落語の「らくだ」や何かをまぜこぜにしたアイディアのような作品で、これは結構面白かった。役者が一作目に比べたら技量が上だといえば良いのだろうか。WAHAHAの梅垣と久本がゲストででるという作品はこれなんだろうか?今日は彼らがいない日だった。一作目で帰っていたら、メタくそに書くところだった。
 打ち出しは19時45分だったので、知り合いの鰻屋に寄って腹を満たした。