ほぼ足りてまだ欲 その先

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ばかちょん

 先輩との間で、「馬鹿ちょん」という言葉をあんまり書き込まないで欲しいといったら、反論が来た。その中身はウィッキペディアそのものだった。しかもそのウィッキペディアの引用を間違えている。この言葉の「ちょん」が朝鮮人を指すという差別用語解釈を最初に示したのは「朝生」での辻元清美の発言が最初だとウィッキペディアには書いてある。これはかなり意外だった。本当だろうか。

 『万国航海 西洋道中膝栗毛』1870年(明治3年)12月 - 1876年(明治9年)刊。全15編30冊、万笈閣 仮名垣魯文・総生寛著

 既にこの著書に「ちょん」と記されているので、古来から日本で使われていた言葉であり、そんな意図を持って使われてきたのではないと、とウィッキペディアに書かれているそうだけれど、これをもって「古来」といってしまうのはあまりにも大胆。
 竹下亘が「(国賓の)パートナーが同性だった場合、私は(晩餐会への出席には)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」といった「日本の伝統」ってのはいつからの話なんだよ、という指摘にも通じるのではないかという気がする。というのはかつての日本の武家社会には男色が隠されることなく綴られてきているからで、これを野蛮な武士だったからだといってしまうこともできるかも知れないけどね。公家はそんなことはなかったんだとでもいうのだろうか。
 そんな具合で、往々にして日本の伝統といっているものが、どの程度の歴史なのかというのはかなり怪しいものがあるし、そう取れると、いやな気分がするからやめてくれよ、というのは宜なく否定するものではないように思っている。