今年の1月から6月までの間、スイスの山で亡くなった方は80人、前年の同時期に比べ2倍も増えた
スイスアルペンクラブ(SAC)がチューリッヒ新聞の日曜版(NZZ am Sonntag)で発表したものだそうです。その前年は減少した、と報じられていましたから、安心なんてできないってことでございましょう。
主な要因として、冬に積雪や雪崩が多発したことや、安定した天候が5月末まで続いためにスキーなどを目的して訪れる人が増えた
ま、極く道理でございましょう。なんでも今年前半の冬の天候はかなり荒れたんだということを聞いております。
男性が全体の約4分の3。外国人観光客の割合は全体の約半分。意外なことにマウンテンスポーツよりも危険度が低いと思われがちのハイキング中に起こるとのこと。同クラブの1984年~2017年の統計調査でも、ロッククライミング中に発生した致命的な事故はたった4%だったのにもかかわらず、ハイキング中は37%と最も高い発生率。
これは多分、滅多にそんなところを歩かない、つまり私たちのような連中が外国からほいほいやってきて、TMB(ツール・ド・モン・ブラン=モン・ブランの周りをぐるっと巡るルート)の様なところを歩いたりするからではないでしょうか。装備は買えるけれど、経験や、習熟度なんてものはその辺で売っていませんからね。危うくこの統計の中に加わってしまうところでした。未だにトラウマになっていて、想い出すと、怖い。