来月に迫った「カンターレナッチィーノ」の発表会に向けて、自主練習会が始まりました。今月中になんと6回も練習をしようという大騒ぎになっております。これまで月に二回ですから、3倍の練習量です。会場のかかりのおじさんも、皆さん力が入ってますねぇ、もうあの会場の空いている日がないですよ!と仰っておいででございました。
で、自主練習第一回目ですが、トレーナーの先生も来られて、声出しから始まりました。私が唄うのは「さらばナポリ Addio a Napole」と「Amazing Grace」の二曲ですが、これまでナポリばっかり気になって、Amazing Graceはピアノの伴奏で歌ったことがありません。半音下げで唄おうかとも思ったのですが、トレーナーの先生もピアノの伴奏者も、譜面通りのキーで歌って、繰り返しを転調してあげて唄えば良い、とかいっちゃって、結局それで唄ってみたら、なぜか、うちで練習するよりも出るんですよ。その上、トレーナーの先生の説明は「あなたの声は前に出るんだから、その一番上のところで、斜め45度に引いてご覧なさい」ッてんです。わかりますか?これで?わからないですよねぇ〜!?ところが不思議なことに唄っていると、あぁ、なるほど、こういうことなのか、というのがわかっちゃうんですよ。そうできちゃうの!不思議ですよねぇ。
この先生はとてもユニークな経歴を持っているテノールの方で、音大の出身じゃないんですから、凄い。それでいて、理論的なことも、物理的なことも、そして感覚的なこともどんどん繰り出してこられます。とてもお若い方なんですが、とっても面白いです。この歳になって、こんなチャンスに恵まれるとは思いませんでした。
これまでポップは唄ってきましたけれど、こんな分野、一度はまともに向き合って見たかったんです。人生長生きした方が良いな、やっぱり。