ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

「き」

北酒場
 細川たかしのヒット曲。入社してすぐの頃、酔っ払ってはよく唄った。当時、まだカラオケなんてないから、ギターを弾く人がいたり、ピアノを弾く人がいたりして、生の伴奏で歌ってたんだから、今から考えると豪勢なもんだ。入社して配属された工場の10人ほどのうちの部でよく行った店はエレクトーンがある店で、若い女性が弾いていた。イヤだっただろうなぁ、酔っ払いのまだ嘴の黄色い小僧の演歌の伴奏をするなんて。今から考えると申し訳ない。
 そういえば、Houstonへ出張したときに、先輩に連れて行かれたのは、かなり歳のいったおじさんがピアノを弾いている、いわゆる日本人駐在員向けのピアノ・バーという奴だった。「カスバの女という歌をご存知でしょ?お歌いになりませんか?」と店の女性がいったんだね。もちろん知っているけれど、そんな昔の演歌なんか唄わないよ、という雰囲気で、「いやいや、結構でございます」と断った。そうしたらその人がいうには、目の前でピアノを弾いているそのオジさんが作曲者だっていうのさ。この歌を検索すると、作曲:久我山明と書いてある。韓国の大ヒットメーカー、孫牧人(ソンモギン=1913~1999年)のことだと書いてある。私がHoustonへ最初にいったのは1980年の2月だったのではないかという記憶だ。それが本当なら、彼はこの年66歳くらいだったことになる。唄っておけば良かった。