一昨日の東京新聞に歌舞伎座の向かいにある「木挽町辨松」が今月閉店すると出ていたんでございますよ。「(出店していた)東急東横店が3月末に閉店し、新店舗への移転も考えたが投資負担が重く、去年の夏ごろから廃業を考えていた」といわれております。「お客も減っていたし、設備の老朽化や後継者難、その上コロナヴァイラスでそもそも芝居の公演がままならない。というわけですが、私は歌舞伎座が改装なってから人の流れが変わったというのも相当に影響があったんじゃないか、という気が致しますねぇ。私なんぞもそうですが、都営地下鉄や、日比谷線で東銀座で降りても、そのまま階段を上がらずに、歌舞伎座の下へいってしまって、あそこのエスカレーターで地上に出てしまいます。従って、汐留方面に行くにしても、あの一角はポケット状態になってしまいます。もう何年も木挽町辨松の前を通った記憶がございません。
とはいえ、私にとっての辨松といえば、そりゃもう「日本ばし辨松総本店」なんでございます。なんでかと申しますとね、国立演芸場や、国立劇場に参りますときに、三越前で、銀座線から半蔵門線に乗り換えるわけで、弁当を三越本店の地下で買うことになります。それで三回に二回は「日本ばし辨松」の並六白飯を買うというわけです。
つれあいが「辨松やめちゃうってよ」といったときに、えっ!と驚いたのですが、こういってはなんですが、木挽町の方でホッとした、といっては申し訳がございません。というわけで、昨日は三越へ弁当を買いに行ったという、罰当たりな爺でございます。日本橋近辺の染井吉野はもう葉桜となりにけりでございました。
タロー書房は休んでおりましたけれど、MARUZENに参りました。
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