ほぼ足りてまだ欲 その先

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キャンプ

 昨今キャンプが大流行だそうで、中には、山を一つ買い取って、その山の中で一人でキャンプをする、ソロキャンプなんて豪勢なものがあるそうだ。豪勢と云えば、Grand Campingといって常設の、まるでちょっとしたコテッジのようなテントでホテル滞在のようなキャンプもあるという。ヘンな豪華がどんどん派生していて、目が眩む。
 30年ほど前、まだ子どもたちが幼かった頃に毎年ゴールデン・ウィークには群馬の山奥にキャンプに行った。初めて行った時は、当時乗っていた乗用車でそこにあった古い木造の家に泊まりにいっただけだけれど、前夜思い立って秋葉原の「ニッピン」に行ったら二人用のテントが持ち帰りだったら格安と書いてあったので、それをヨイショと担いで家に持って帰った。次に行った時は、車がワンボックスになっていて、ビニールコーティングした布地をつれあいがミシンがけして作ったフライ(ちょっと見、ただの大きな布地)を張り、私はテントに寝て三人は車の中に寝た。夕立が来て、古い木造の建物の中に逃げた。凄い雨と雷だった。山奥で遭遇するカミナリとテントを叩く雨の音は凄い。
f:id:nsw2072:20210506020954j:plain:w240:left 次は子どもたちも寝られる四角いちょっと大きなテントも持っていったので、そこからは車に寝ることはそれほどなかった。キャンプに行くと、なぜか車の中のベッドは人気がなくなる。まだ小学校に入るか入らないかくらいだった娘は屈託なく遊んでいたと思っていたのだけれど、今になって聞いてみると、虫が大嫌いだったから、イヤだったという。とてもそんな具合には見えなかったのは、なんだったんだろう。あの頃の子どもたちの写真を見ると、訳もなく泣けてくる。
 群馬の山奥からの帰りは必ず高崎あたりでステーキの「宮」によってハンバーグを食べて帰った。あの頃はあんなに長距離を休むことなく、渋滞にもめげず運転していたことを考えると、やっぱり若かったんだよねぇ。
 最低限の道具は、キャンプのためではなくて、もしもの時のために戸棚の底にしまってある。