ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

菅義偉政権、おしまい

いやいや、本当にこの一年間はむちゃくちゃだった。
官房長官やっていたときだって、記者会見の傍若無人ぶりはとんでもないなぁと思っていたんだけれど、菅義偉という人間は、元々政治家なんかを目指すべきではなかった人間だったんだと、思い知った一年だった。
官房長官の時の「それは当たりません!(おしまい)」という答弁は追求を遮断するためなんだと思っていたけれど、実はそうではなくて、それしか云う言葉を思いつかなかった、ということなんだと、如実に明らかになった。
あんなにへまばっかりの不器用な人間は、もちろん本人の自由なんだから、政治の世界に打って出ても良いけれど、総理大臣みたいな立場に立ってはだめかもなぁ。なにしろ発信するということができないんだから。
記者会見で、更問を病的に嫌がって、会見を仕切る広報官に(ダメだと言え)と振り返るのを見ていると、あぁ、この人は決定的に向いていないんだなと思うと同時に、こんな奴しかいないのかよ、と絶望的だった。

8月6日の広島であいさつの原稿を一部読み飛ばした。
それを指摘されて、彼は糊でくっついていて飛ばしてしまった、事務方のミスだと言い訳した。
各新聞もそう報じた。
どうやらオフレコでそう説明されたらしい。
そう説明されたからそのまま書いた。
そうしておかないとあとでオフレコから外されるからだ。
そんな程度のことで読み飛ばすわけないよな、と誰もが思う。
式典の前に誰も原稿を見なかったの?
蛇腹に折って糊で繋げた担当者はあけてみなかったのか?
こんな馬鹿馬鹿しい説明を真に受け止めなくてはならないマスコミ連中が組織する記者会が船団方式(懐かしい言葉)で首相を守る。
 「いやいや、誠に申し訳ない、めくる手が震えていて、重ねてめくっちゃってね、焦ったもんだから、言葉がつながっていないことにも気がついたんだけれどねぇ、参ったよ、ごめんなさいね」とでもいったらまだマシだった。
よくいわれることだけれど、「一度嘘をついたら、後から後から嘘をつくしか道がなくなってしまうんだよ」と言われるけれど、彼に限らず、自由民主党の多くの国会議員がこの道を辿っている。
そんな奴ばかりなので、今や、全体が大嘘つきの展覧会みたいになってしまっている。

加藤勝信が今日の会見で「政府のスポークスマンとして、できるだけ丁寧な説明を心がけてきたつもりであります」といったんだそうです。
アハハ!と笑ったんですが、ふざけんなバカヤロウとすぐいいました。
あれを丁寧とこいつはいったんですよ。
酷いよねぇ。

これが別に不思議ではなくなってきてしまっていて、自由民主党はそういうものなんだよ、という解釈が日常的になってしまって、これが日本という国を低迷させる要因になっているような気がする。
「政治なんてのはそうしたもんだよ」とわかった風をいう連中はもうたくさんだよ。
全然良くなるどころか、どんどん悪くなってんだから。

この際はっきりいっておきますが、爺婆にとってはデフレは大歓迎なんでございます。
何しろ収入がとっても少ないから。
物価が安ければ安いほど長生きできるんですから。
若い人たちにとっては、これでは収入が増えなくて、よりよい生活が期待できません。
若い皆さん、どうぞこんな社会をひっくり返しましょう。